一人親方はわるくない
一人親方で自分の脳力・スキル・想いだけを武器にビジネスを展開する…私(村田)も起業当初より誰かと組んではいても、そうしてきた経緯は長く、今でもほんわか倶楽部などを除いては、特にクリエイティブ業務ではその割合が大きいと言えます。
一人親方ですと、どうとでも柔軟に自由に動きやすいですし、自分次第ですぐに改善・変化をスピーディに反映させやすいというメリットがありますね。
つまり、身軽!なわけです。
仕事上は主には顧客と取引先・提携先にだけ気を配っていれば進められますし、机を隣り合わせているのでもなく距離もありますので、その分は集中しやすくて楽と言えるかもしれませんし孤独とも言えます。
さすがに孤立はマズイとしても…孤独は一概に良くないものではなくて、様々なメリットもあり独創性へも繋ぎやすいと考えれば欠かせない要素でもあります。
ただし、モチベーションを保つには、それなりの意識や自覚・習慣が不可欠であり、怠けようと思ったらどこまでも怠けられるかもしれません。
それがコントロール出来ないなら一人親方でのビジネスは難しく、集団に入っての業務のほうが適していると考えられますが、習慣を創るのも無理なく進めていけるスキームがあります。
それもまた内面から見い出されるもの・突き動かされるもの次第だとも想いますが…。
一人親方のリスキー
その反面、言うまでもなく、一人親方は自分が倒れたら終わりであり、いつまでも、自分がいないと回らないという状態で、出来ることの幅や量・数、収益の天井が限られやすくなってくるという問題があります。
そこで単価を上げられるか、一人親方からビジネスモデルをリ・デザインして「安定的・継続的に価値を提供し続ける人間関係・法人関係」を創り上げるか…となってきます。
例えば、クリエイティブでありがちなディレクション的な取り組みでチームを創っても良いと思いますし、それに限らず、ビジネスモデル・デザイン思考ではいくらでも起業・新規事業アイデアは生み出せていける再現性の高いスキームがあります。
収入の柱は複数つくっておいたほうが良いので、一人親方で行なう業務を維持しながらも、チームで行なうビジネスモデルも創り上げたほうが強くなっていきます。
いずれも良くも悪くも自分次第で、全て自分にかかっていて自由と責任が伴うのは言うまでもありません。
他社・他者と組むメリット・デメリット
他社・他者とパートナーシップなり提携なりを組んで連携することのメリットとしては、まず拡張性が上げられますね。
一気に幅が出ますし、人と連携することからの気付きや学びも得られるていきますし、キャッシュポイントも増えていき、出来ることの幅や量・数の拡充、収益の天井を上げられることになります。
それ以上に自らが立ち上げたプロジェクトに賛同していただける、想いを共有できることの喜びは…何物にも代えがたい実感があり、生きていて良かった…大きく引き上げてくれる原動力となりえます。
デメリットとしては、それまで一人親方ではなかった範囲のマネジメント力が求められていきます。
チームとなってくると、たとえ自らがリーダーであっても自分だけのものではありませんので、それまでの限られた範囲で行えば良かったマネジメントは、それまでのものとは違ってきて広さ・多様性が求められてきます。
家族経営でもなければ、マネジメントによる浸透は属人化だけに依存していたらパンクするかもしれませんので、規模に合わせた仕組み化も必要になってきます。
仕組み化とは画一的にするのではなく、柔軟にしながらも標準化のルールや進め方、価値観や文化の共有などクオリティを上げ続けていくための一定の土台となるものを創るというものです。
そして、仕組み化も、どのように受け入れられるように仕組み化していくかというのも自己表現で、どのようなカラーにしていくか、方向性を示すのはリーダーとしての自分の役目です。
人が増えるほどに時には斜め上の解釈をされることもあるので、コミュニケーション・スキルのブラッシュアップを楽しむ心があるといいですね。
そこでスキル(やり方:Do)だけではなく、その根底となる在り方(Being)によって大きく左右されていきますが、どのような心持ち・心の整え方・姿勢、接するときの見立てを持っているかです。
斜め上の解釈に振り回されないようにするには心持ちの学びと慣れも私には必要で、それを得てくるとずいぶんと楽に捉えられるように変化してきた実感があります。
いずれにしろ、これもまた発起人である自分次第ですが、自分ひとりだけのときとは拡張性の幅が違って、受け皿の広さも違ってくるので面白いものです。
選択と集中
一人親方だけで生きるにしろ、他者と連携するにしろ、その事業を行なう目的に照らし合わせて考えていくことになりますが、目的が自分一人では出来ないことなら、人と組むことを本気で考えていく必要があります。
ただし、継続的なチームにしていくこと、仕組み化が自分の資質に合っているかどうかを考えることも大事で、一人親方が一番と感じるならそれも選択です。
スポーツで言えばチームプレーの競技か個人競技か、どちらが好きか、自分に合っているか、ということになります。そのどちらも好きという場合もあるので、どちらかに限定しないとならないとも限りません。
私の経験ですと、例えば、メンタルケアの業務において男性が嫌だと思っているクライエントさんになら、女性のメンバーさんがいいわけです。
特にメンタルケア系の事業の場合は、クライエントさんの心理的安全性を図るのは必須ですから、そうなると幅や多様性がある受け皿がいるわけです。
あくまで、ざっくり書きましたが、今回のテーマは実に奥が深く、まだまだ書けることがありますし学びも進めていきたいと思っているところです。
私(村田)が属しているビジネススクールでは、マネジメントについても短時間で幅広く現実的・効果的に学んでいけるスキームになっていますので、体得していく楽しみがあります。