「ブレイクスルー」…よく言われることなのではないかと思われますが、逆効果になっていることはありませんか?
「ブレイクスルー」とは、進歩、前進、また一般にそれまで障壁となっていた事象の突破を意味する言葉ですね。
従来の取り組みでは足りなくて状況を打開するブレイクスルーを狙うのは欠かせないことで改善・進化し続けなければ、現状維持、それは衰退と同義というのは、まさしくそうであると私も実感しています。
しかし、単にブレイクスルーを狙ったところで当たりハズレがあるのでは…と怖くなり、二の足を踏んでしまったり、堂々巡り…下手すると日々の業務に流されてしまって図らずも思考停止になってしまうということも、よくあることではないでしょうか。
ブレイクスルーとは、ただ流行に便乗して行なうものではありませんし、インスピレーションや飛び立とうとする勢いも大事な側面は強くありますが、もし、それらだけで事業を行なうものならば…容易に独り善がりになってしまったり空回りして疲弊してしまう恐れも強くなってしまうとも言えます。
やはり、深く熱い想いやパッションと同時に、冷静で客観的な分析視点や戦略的なロジック思考などを併せ持つ姿勢、在り方が土台と考えられます。
その実現のために現実的に通用するレベルの戦術を選定する視野と、実践し続けるためのPDCA等のペースメーカーも欠かせません。
(「PDCAなんて机上の空論で、実際には空回りする」というイメージが根強い方は、当社運営者の個人ブログの記事『PDCAの空回り』も参考になりましたら幸いです。)
○逆効果になっては意味がない
もし、自社のブランディングや収益を上げるために行なったブレイクスルー施策が、不本意に収益を下げることになってしまった…としたら、まるで目も当てられないような心境になるのではないでしょうか。
不本意すぎて、本当にそれで良かったのだろうかと悩むどころか…元も子もないと感じられるかもしれません。
そこで大事なのは思い切った業態変更やサービス・商品の一新より先に、まず既存リソースをいかに効果的に活用するかのリ・デザインであると考えられます。
そのために今の制約や障壁など生産性における問題となっている、いわばボトルネックはどこなのかを探し出して明確にする棚卸しは、最初の一歩ですね。
全体プロセスを検証して考えうる限りの問題点を洗い出して、その中で一番の制約条件となっていて重要度のある項目がボトルネックと考えられます。
そうして考えうる全ての問題点・課題点を分析していきます。
詳しく知りたい方は、アメリカ製造業の競争力を復活させた有名な書籍で、TOC理論(制約条件の理論)の原典とも言われる『ザ・ゴール― 企業の究極の目的とは何か』をご覧いただいても良いかと思います。
TOC理論を実践するには、ボトルネックの発見・改善・新たなボトルネックの発生、そして、発見・改善・発生のプロセスをサイクルさせて、よりブラッシュアップを重ね続けていくことにあります。
そのためのペースメーカーとして、外部のコンサルタントなどのご支援を受けられるのも良いと思います。
ブラッシュアップという言葉も、私たちはよく使います。
多くの人に愛されてやまないロングセラー商品は、いきなり最初からロングセラーなのではなくて、年月とともに消費者の志向も移り変わる中で研究を続けて、小さな改善を重ねられてきたからという点からも必須と感じられるためですね。
○では、どこから手を付けたら良いのか?
自ら学び続けて、そこから実践に反映させていくという主体的な自助努力による取り組みは、とても重要と思いますが、私たち中小企業は学んでばかりいる時間が豊富にあるわけでもないのが多くの実情です。
自助努力にかけられる時間や労力、予算などにも限りがあります。
だからといって短絡的に学びを放棄して良いとはなりませんが、効率的・効果的に学ぶ場所を見極めることが肝要だと思います。
そこで私が参加して属するようにしたところは、かつて相当の選定と熟考をした上で申し込みしたのですが、実にそのニーズに継続的・安定的に、かつ幅広く応えてくれていると言えます。
通常なら何時間も何日もかかる学びが2~3時間など数時間で使えるように把握できたり、セッションやワークをしたりフィードバックを受けることで、分かりやすく吸収も早くなっていきます。
私が嫌いな余計なあおりなども一切ない、それとは全く別の在り方で運営されているのも実直で受け入れやすいと自分では感じています。
講義は毎月、新しいものが開発・追加され続けておりコンテンツとしても1万を超えて膨大になっています。
これはビジネスモデル・デザイナー(R)(BMD:Business Model Designer)講座を受講された方のみにご案内しておりますが、私がBMDになった理由としては、こちらのページに記しました。
次に、弊社がクライエント企業に向けて活用しているのが共有チェックリストですが、これらを元にヒアリングを始めとしたミーティングを重ねたりしています。
(上記の画像はヒアリングシート・チェックリストのごく一例であり、他にも商品力診断のためのチェックリストなどもあり、施策内容により、これらに限りません。)
弊社の個別コンサルティング支援は、主に起業・新規事業立ち上げや既存事業のリ・デザイン、および集客効果を上げるためのご支援となります。
いずれも価値ある影響を創出していただくために心を込めたヒアリングをベースに、現状の分析から必要となるナビゲーションを本質的な視点より行ない、ペースメーカーとして進んでいくなどの特徴があります。
現在は新規募集は行なっておりませんが、枠が空いて再開できるときがありましたらお知らせさせていただきます。
ご希望される方は、以下よりメールアドレスなどのご登録をいただけますでしょうか。