東陽テクニカグループのRototestドイツ、自動車の性能評価試験サービスを提供するテストラボをドイツに開設

テストラボ開設の背景と目的

自動車業界では、電動化、自動運転、ADAS、コネクテッドカーといった技術革新が急速に進展しており、開発現場では高精度な評価設備と柔軟な試験環境が強く求められています。特に、ハードウェアとシミュレーション、あるいは実車とシミュレーションを組み合わせた評価手法が注目されています。ハブダイナモメーター「ROTOTEST® Energy™」とレーダーターゲットシミュレーターやカメラシミュレーターを組み合わせたVILS(Vehicle In the Loop Simulation)統合システムは、欧米を中心に高い評価を得ています。このシステムにより、施設内にいながら実車走行を再現した試験が可能となり、開発サイクルの短縮に大きく貢献しています。

Rototestドイツは、東陽テクニカの子会社であるRototest International ABが設立した子会社であり、ドイツ市場で製品販売およびシステム提案を行っています。今回開設されたテストラボでは、「ROTOTEST® Energy™」と各種シミュレーターを組み合わせたVILS統合システムに実車を接続し、急ブレーキや操舵など、さまざまな挙動を再現した試験が可能です。これにより、自動運転/ADAS開発に必要な高度な性能評価試験サービスを提供し、自動車メーカーや自動車部品メーカー各社のニーズに対応します。

Rototest Deutschland GmbH 取締役社長のBjorn Sieland氏は、「本拠点の開設は、自動車産業において重要な役割を担うドイツ市場における当社の事業展開を強化するものです。ドイツは高度な技術力を有する世界的リーダーであり、技術革新を促進するために極めて重要な市場であると確信しています。新設したテストラボは、技術営業、顧客対応、デモンストレーション活動の中核として、DACH地域(ドイツ、オーストリア、スイスのドイツ語圏)における顧客サポートの強化と技術革新の加速を図り、自動車業界の技術革新に貢献してまいります」と述べています。

試験施設内で機器に接続されている白いクーペスタイルの車

東陽テクニカグループの取り組み

東陽テクニカは、中期経営計画“TY2027”において「先進モビリティビジネス」を注力分野に掲げ、海外事業の拡大を事業戦略の一つと位置付けています。Rototest全体の2030年の受注目標額は35億円とされており、Rototestドイツではそのうち10億円の受注を目指しています。

Rototest International ABは1988年にスウェーデンで設立され、ハブダイナモメーター「ROTOTEST® Energy™」の開発・製造を手掛けています。2023年11月には東陽テクニカが全株式を取得し、100%子会社化しました。「ROTOTEST® Energy™」は、大規模な設備投資が不要で、設置時間が約20分と効率的に試験を開始できる特長があります。車に直接ハブダイナモメーターをつなげることで、車の動力を直接計測し、自動運転やADASのあらゆる試験に対応します。

東陽テクニカは、最先端の“はかる”技術のリーディングカンパニーとして、脱炭素/エネルギー、先進モビリティ、情報通信、EMC、ソフトウェア開発、防衛、情報セキュリティ、ライフサイエンス、量子ソリューションなど多岐にわたる事業分野で技術革新を推進しています。クリーンエネルギーや自動運転の開発といったトレンド分野への最新計測ソリューションの提供や、独自の計測技術を生かした自社製品開発にも注力しています。

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