ソニーのデザイン部門、ミラノデザインウィークで環境配慮素材の新たな可能性を探る展示「ESQUISSE」を開催

環境配慮素材を用いた新たな試み

ソニーは持続可能な未来のために、環境に配慮した素材の開発を独自に進めています。今回の展示では、紙素材の「オリジナルブレンドマテリアル」を用いた家具や、天然由来の多孔質カーボン素材「Triporous™(トリポーラス)」を使用した生地のクッションやラグなどが制作されました。

展示される家具は、ソニーのデザイナーが中心となり、オリジナルブレンドマテリアルの最適な材料配合や加工方法の探索から手がけられました。これまで製品パッケージや名刺などに採用されてきたオリジナルブレンドマテリアルは、原材料である竹、さとうきびの搾りかす、リサイクルペーパーの繊維の大きさや形態を変えることで多様なものに変化させられる特性を持っています。研究開発の一環として、原材料を熱と圧力でプレスして成型することで圧縮板にしたり、繊維を細くして紐にしたりする試みも行われています。圧縮板の成型には、トウモロコシの茎や小麦の茎を原料とする植物由来のバインダー剤が新たに開発されました。今回の展示では、これらの板や紐をプロトタイプとして家具や展示什器に応用し、オリジナルブレンドマテリアルの新たな用途や可能性が引き出されています。

伊藤節&伊藤志信とのコラボレーション

ミラノを拠点にNature-Centered(自然中心)デザインの研究に取り組む伊藤節&伊藤志信/Setsu & Shinobu Itoとのコラボレーションによりデザインされた家具も展示されます。

ソニーが環境配慮型リサイクル素材でデザインした家具

展示概要

「ESQUISSE―未来を描く素材―」は、「FuoriSalone 2026 – INTERNI MATERIAE」にて開催されます。

  • 会期: 2026年4月20日(月)~4月30日(木)

  • 時間:

    • 4月20日~26日 10:00-24:00(最終受付23:30)

    • 4月27日~29日 10:00-22:00

    • 4月30日 10:00-18:00

  • 会場: University of Milan (Università degli Studi di Milano)
    Via Festa del Perdono 7, Milan, Italy

  • 展示協力: 日本包材株式会社

「ESQUISSE―未来を描く素材―」の特設サイトはこちらです。
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/design/esquisse/

伊藤節&伊藤志信/Setsu & Shinobu Itoに関する情報はこちらです。
https://www.studioito.com/index.html

ソニーの環境配慮素材

ソニーグループは、2050年度までに環境負荷ゼロを目指す長期環境計画「Road to Zero」のもと、環境負荷低減の取り組みを推進しています。持続可能な未来の実現に向け、「オリジナルブレンドマテリアル」や「Triporous(トリポーラス)」といった環境配慮素材も開発されています。

オリジナルブレンドマテリアル

パッケージにおける素材循環を実現することを目的に開発された紙素材です。産地を特定した竹、さとうきびの搾りかす、リサイクルペーパーを原料とし、様々なソニー製品のパッケージやグループ各社の名刺、展示会ブースの什器などで活用範囲が拡大しています。
https://www.sony.co.jp/corporate/sustainability/environment/technology/original-blended-material/

Triporous(トリポーラス)

米の籾殻を原料に開発された、天然由来の多孔質カーボン素材です。特許を取得した独自の微細構造により、水や空気の浄化など幅広い応用が期待されています。籾殻は日本だけで年間約200万トン、世界中では年間約1億トン以上も排出されており、トリポーラスはこの余剰バイオマスを活用することで、環境に配慮した循環型社会の実現にも貢献します。
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/triporous/

ソニーグループ クリエイティブセンターについて

ソニーは、創業後まもなくデザインの重要性を認識し、1961年にデザイン室(現:クリエイティブセンター)を設立しました。「人のやらないことをやる」というソニーのDNAのもと、クリエイティブセンターはプロダクトからエンタテインメント、金融、モビリティなどの事業領域に活動の幅を広げ、ソニーグループの多岐にわたるデザインとブランディングを担っています。世界中の人々と共に、より豊かで心地よいライフスタイルの実現や、クリエイティビティとテクノロジーの融合によってもたらされる新たな価値の「原型」の創造を目指しています。

INTERNI MATERIAEについて

INTERNIは、Mondadori Media S.p.A(MM)が発行するインテリアと現代デザイン専門誌で、デザイン・建築業界に関連するイベントや展示会も主催しています。MMはINTERNIを通じ、「FuoriSalone」に際してミラノ大学にて「INTERNI MATERIAE」と題する展示イベントを2026年4月20日から30日まで開催します。

INTERNIは今回、最新の文化的な動向を受け継ぎながら、単一の素材に焦点を当て、その技術的・実験的な価値を探求します。ラテン語の「Materiae」は一般的に「素材」を意味しますが、同時に「素材=分野=テーマ」という意味も持ち、現代のデザインや建築において領域の枠を超えて連携することの重要性を示しています。「INTERNI MATERIAE」は、地球での暮らしをより豊かにするためのデザインや建築における新たな視点や表現の探索を促します。
https://www.internimagazine.com/