生活におけるタイムパフォーマンス(タイパ)意識調査:93.6%がタイパを意識、家事での取り組みが顕著に

調査概要

株式会社R&Gは、全国の男女500人を対象に「生活の中でタイパのために取り組んでいることに関する意識調査」を実施しました。この調査は、多忙な現代において時間効率を重視する「タイパ(タイムパフォーマンス)」の概念が、仕事だけでなく日常生活、特に家事においてもどのように浸透しているかを明らかにする目的で行われました。

調査は2025年12月8日から9日にかけてインターネットを通じて実施され、有効回答数は500人(女性359人、男性141人)でした。回答者の年代は20代から60代以上まで幅広く分布しています。

調査結果サマリー

本調査により、以下の点が明らかになりました。

  • 生活の中でタイパを意識することがある人は93.6%に上ります。

  • タイパを意識する場面として最も多かったのは「家事をしているとき」でした。

  • タイパのために取り組んでいることの1位は「ながら作業をする」でした。

生活の中でタイパを意識する人は93.6%

全国の男女500人に「生活の中でタイパを意識することがあるか」を尋ねたところ、「よくある」(42.4%)と「たまにある」(51.2%)を合わせて93.6%の人がタイパを意識していると回答しました。

生活の中でタイパを意識することがあるか

この結果から、タイパという概念が多くの人々の日常生活に深く浸透していることが伺えます。「よくある」と回答した人が40%以上いることから、特定の場面に限らず、日々の行動や選択の中で自然と時間効率を考慮する人が多いと考えられます。タイパを意識する背景には、現代の忙しさや情報量の多さがあり、限られた時間をいかに有効活用するかが重要な関心事となっていることが示唆されます。

タイパを意識する場面は「家事をしているとき」が最多

「生活の中でタイパを意識するとき」について質問した結果、半数以上が「家事をしているとき」(60.6%)と回答し、圧倒的な1位となりました。次いで「移動しているとき」(16.8%)、「朝の支度をしているとき」(13.8%)が続きます。

生活の中でタイパを意識するとき

回答者からは、「家事をしているとき。待ち時間のある作業に、別の作業を挟み込むとき」(30代 男性)、「通学中に授業内容の復習をしたり、家事は複数の作業を同時に進めて効率化しています」(20代 男性)などの声が寄せられました。この結果は、タイパが特別なシーンではなく、家事や朝の支度といった日常的な活動の中で頻繁に意識されていることを示しています。仕事と家庭の両立や子育てなど、忙しい日常の中で時間を効率的に使い、少しでも余裕を生み出したいという意識が反映されていると考えられます。

タイパのために取り組んでいること1位は「ながら作業をする」

「生活の中でタイパのために取り組んでいること」を尋ねたところ、1位は「ながら作業をする」(30.4%)でした。2位「段取りを考える」(11.0%)、3位「家電を活用する」(10.6%)、4位「簡単な料理しか作らない」(10.0%)が続きます。

生活の中でタイパのために取り組んでいること

これらの取り組みは、「自分の動き方を工夫する」と「何かに頼って負担を減らす」という2つの方向性に大別できます。例えば、ながら作業や段取りによって時間の使い方を組み立て、効率を高める方法と、家電やネットサービスを活用して作業負担を軽減する方法です。特に料理に関する取り組みが多く見られ、「料理を効率化したい人」や「料理の負担が大きいと感じている人」が多いことが示唆されます。

1位 ながら作業をする

「ご飯を作りながら洗い物をするなど、できることは同時進行しています」(30代 女性)、「通勤中にネットスーパーで買い物したり、ドラマを動画で見たりしています」(40代 男性)といったコメントがあり、マルチタスクが多く支持されています。ながら作業は、待ち時間や移動時間を活用することで容易に実践できるため、取り組みやすい工夫と言えます。

2位 段取りを考える

「スーパーで食料や日用品を買う」「掃除をする」「趣味の時間を作る」などのタイムスケジュールを考え、書き出すことで、無駄な動きや行動中の迷いを減らすことができます。事前に計画を立てることで、作業中の思考負荷が軽減され、スムーズな行動につながります。

3位 家電を活用する

「洗濯は洗濯乾燥機を使い、食器洗いは食洗機を使い、掃除では細かいところ以外はロボット掃除機を使用している」(30代 女性)など、具体的な家電の活用が挙げられました。電子レンジ、自動調理器、食洗機、ロボット掃除機などの導入により、家事の時間を大幅に削減し、自由に使える時間を増やすことが期待されます。また、家事のプレッシャーからの解放という精神的なメリットも考えられます。

4位 簡単な料理しか作らない

「料理があまり得意ではないので、仕事の合間などを使って効率良く生活するために、すぐにできるようなうどんやパスタを作って、すぐご飯を終わらせている」(20代 男性)といった声が聞かれました。材料や工程を減らすことで時短につながるだけでなく、献立を考える時間の短縮や、料理が苦手な人のストレス軽減にも寄与します。

5位 洗い物を増やさない

「ワンパン料理やどんぶり料理など、洗い物が少なくなるようにしている」(30代 男性)のように、調理器具や食器を減らす工夫も多く見られました。料理後の片付けの手間を考慮し、ワンパン調理やワンプレート盛り付けを取り入れることで、時間と労力の節約につながります。

6位 料理を作り置きする

「休日のうち1~2時間集中して、7日分の食料を作り置いたり下処理したりしています。そのため平日は大体1食5~10分程度で作れます」(30代 男性)というように、休日にまとめて調理することで、忙しい平日の時短効果を実感できます。計画性は必要ですが、安定した食生活のリズムを築きやすく、栄養バランスの管理にも役立ちます。

7位 ネットで買い物する

「ネットスーパーを利用している。大抵いつも買うものは決まっており欲しいものが選びやすいし、レジにも並ばなくて済むのでかなり時短」(20代 女性)といった意見がありました。実店舗での移動時間やレジ待ち時間を削減できるため、計画的に注文することで、忙しい人にとって大きなメリットとなるでしょう。

8位 倍速再生する

「YouTubeで、真剣に見なくてもいい動画は2倍速で見る」(20代 女性)など、情報収集や娯楽の時間を圧縮するために倍速再生を活用する人も見られました。必要な情報を効率良く得るための手段として有効ですが、今回の調査では家事関連のタイパ行動に比べ、順位は8位にとどまりました。これは、日常生活において家事関連のタイパが情報収集のタイパよりも切実な問題として認識されている可能性を示唆しています。

監修者からの考察

NPO法人tadaima!代表で家事シェア研究家の三木智有氏より、本調査結果に対する考察が寄せられました。

三木智有氏

三木氏は、「タイパ向上は『いかに効率よく時間を使うか』ですが、仕事だけじゃなく家事や生活の工夫として浸透しているのがとても興味深いです。私自身、家事をしながら音声コンテンツをよく聴いていますが、こうすることでタイパが良いだけでなく、面倒なことも楽しみな時間、学びの時間へと変えることができます」と述べています。

また、家電やサービスを導入する際には、既存の家事リズムに無理に組み込むのではなく、新しいツールを前提とした家事のリズムを再構築することが成功の鍵であると指摘しています。さらに、「タイパは個人の工夫に留まらず、家族で協力して『やるべき家事を力を合わせて終わらせる』という視点で取り組むことで、より大きな効果が得られます」と強調しました。

  • 監修者情報
    三木 智有(NPO法人tadaima!代表・家事シェア研究家・インテリアコーディネーター)
    NPO法人tadaima!の活動内容や著書については、以下のウェブサイトで詳細を確認できます。
    NPO法人tadaima!

まとめ

本調査により、多くの人々が家事などの日常生活においてタイパを意識し、無理のない形で生活に取り入れていることが明らかになりました。新たにコストをかけたり、特別なスキルを習得したりするよりも、待ち時間の活用や段取りといった日常のちょっとした工夫としてタイパに取り組む傾向が見られます。

また、タイパを向上させるためには、個人の工夫だけでなく、便利な家電やネットスーパーといった外部の力を借りることも有効な手段です。タイパへの取り組みは多岐にわたり、個々の状況や性格に合わせて、実践可能な工夫から試してみることが推奨されます。

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