株式会社大京の「Relation Wall」がiF Design Award 2026を受賞、新しい住まいの選択肢を提示
Relation Wallとは
「Relation Wall」は、天井のレールに沿って自由に動かせる可動式の壁です。これにより、空間を仕切ったり、つなげたりと、暮らしの変化に応じて間取りを柔軟に変えることが可能になります。従来のLDKモデルにとらわれず、住まいをより自由に使いこなす「脱LDK」という新しい選択肢を提示し、多様化する家族構成やライフスタイルへの対応を目指しています。このソリューションは、2030年の実装に向けて開発が進められています。

開発背景
共働きや在宅ワークの普及に伴い、家は「休む場所」だけでなく、「働く」「育てる」「楽しむ」など、多機能な役割を求められる場所へと変化しています。しかし、従来のLDKに代表される間取りでは、これらの機能に応じた快適な空間を確保することが困難であるという課題がありました。このような変化に対応するため、「Relation Wall」は誕生しました。
天井に設置された円形レールのモジュールにより、壁自体が部屋の中を自由に移動する仕組みが実現されています。在宅勤務などで一人の時間が必要な際には個別の空間を作り出し、家族と共有したい時には壁を柱状に巻き取って収納できます。また、来客時には空間を仕切ってプライベート空間を隠すなど、ワンルームを状況に応じて自在に変化させることが可能です。カーテンのようにしなやかに動きながらも、空間に確かな存在感を与え、視線や音を適度に遮ることで、プライバシーと開放感を両立した快適で柔軟な住環境を提供します。

プロジェクト体制とKonelの役割
このプロジェクトは、株式会社大京の呼びかけをきっかけにスタートし、有限会社永山祐子建築設計をはじめとする多数のパートナーと連携して進められました。Konelはクリエイティブパートナーとして、壁本体の設計・生産、駆動機構のプロトタイピング、およびOfficial Websiteの制作を担当しました。
Official Website:
https://lions-mansion.jp/thelions/2030/
受賞コメント
株式会社大京 事業管理部 事業企画室 ブランド推進課 高橋 愛莉 係長

「Relation Wallは、ライフスタイルが多様化する時代に、間取りをもっと自由にできないかという発想から生まれました。空間には、『完全に分ける』『完全につなげる』という二択ではない、柔軟なあり方が求められていると感じています。『壁でありながら、気配や空気感はゆるやかにつながっている。一人の時間を尊重できるプライベート空間としても、開放することで家族の時間を共有する空間としても機能する』Relation Wallは、そんな新しい関係性のあり方を空間で実現する提案です。今回、世界的なデザイン賞である『iF Design Award』において評価をいただけたことは、単なるデザイン性だけでなく、これからの暮らしに対する思想そのものに共感いただけた結果だと受け止めています。今後も、住まいを単なる『空間』ではなく、人と人との関係を育む『器』として捉え、新しい暮らしの価値を提案していきたいと考えています。」
株式会社電通 クリエーティブディレクター 榊良祐氏

「ライオンズマンションからTHE LIONSへと進化する55年ぶりのリブランディングに並走する中で、『人生には価値がある』という思想を導き出し、ブランドメッセージにとどめず、住まいと人、ライフスタイルの新しい関係性として実装していくことを目指してきました。Relation Wallは、その大きなブランドアクティベーションの一つです。昭和から日本の集合住宅を牽引し、LDKという暮らしの常識をつくってきた大京だからこそ、令和の多様な生き方に向き合い、マンションの再発明に挑むことができたのだと思います。大京の皆さま、永山祐子氏、Konelの皆さまをはじめ、多様な知と熱量が結集した成果が国際的に評価されたことを誇りに思います。この発明を、住む人の人生の価値を高める新しいマンションの実装へとつなげていきます。」
Konel プロダクトデザイナー 都淳朗氏

「『Relation Wall』は、壁を単なる『仕切り』から、生活シーンに応じて空間のあり方を塗り替える『インターフェース』へと進化させるような挑戦でした。大京や永山祐子建築設計さまをはじめとするパートナーの皆さまと共に、建築・テクノロジー・クラフトマンシップを高度に融合させた結果、iF Design Awardを受賞できたことを大変光栄に思います。私たちは“Good Singularity”をテーマに、いい未来の訪れをはやめることを目指しています。この壁がもたらす自由度が、身体特性や家族構成といった境界を越え、あらゆる人の多様な生き方を豊かに包み込む一助となることを願っています。」
iF Design Awardについて
iF Designは1953年に設立され、その翌年には、優れたデザインの象徴として世界的に認知されるiFデザインアワードが初めて開催されました。iFデザインアワードは、世界で最も重要かつ権威あるデザイン賞の一つとして、毎年世界中から数千人のデザイナー、建築家、企業が参加し、独立したデザイン専門家による厳正な評価を受けて表彰されています。
2026年度 iF Design Award 受賞ページ:
https://ifdesign.com/ja/winner-ranking/project/relation-wall/764370
Konelについて

“Good Singularity”を掲げ、日本・ニューヨーク・ミラノを拠点に活動するクリエイティブカンパニーです。アートとテクノロジーを掛け合わせ、文化と発明の交差点となるプロジェクトを通じて、より良い未来の実現を目指しています。ブランディング、研究開発、新規事業支援のほか、イノベーションメディア「知財図鑑」を運営しています。


