『教養としての三菱・三井・住友』が2万部を突破、日本の旧3大財閥の不文律を解説

『教養としての三菱・三井・住友』が2万部を突破

株式会社飛鳥新社より発行されている書籍『教養としての三菱・三井・住友』(著/山川清弘)が、好調な売れ行きにより8刷が決定し、累計2万部を突破しました。この書籍は、歴戦のビジネスパーソンから就職活動中の学生、新社会人に至るまで、幅広い層にとって必読の内容とされています。

書籍表紙

旧3大財閥の「不文律」を解き明かす

本書では、日本社会を深く理解するために不可欠とされる旧3大財閥、すなわち三菱、三井、住友の知られざる「不文律」が詳細に解説されています。

例えば、「三菱系の企業を接待する際にはキリンビールを用意するべきである」といった慣習が紹介されています。これは、キリンビールが三菱グループの一員であることに由来し、グループ意識を重んじるビジネスの場において重要な配慮とされています。一方で、三井系であるサッポロビールを接待の席に選んでしまった場合、それが直接的な問題となるわけではないものの、「理解が不足している」という印象を与えかねないと指摘されています。

財閥の不文律

各グループの成り立ちと現状を網羅

本書は、3大グループの歴史的背景に加え、主要各社の成り立ち、関係性、さらには現状の株価や従業員数などの「数字」によるランキング、大学別の就職者数ランキングまでを網羅しています。

  • 組織の三菱: 国家と共に成長した歴史から、強固な組織を重視する特性が形成されたと解説されています。

  • 人の三井: 番頭中心の体制がもたらした、自由な雰囲気と個性を尊重する文化が特徴です。

  • 結束の住友: 合理的な経営と「家訓」を共存させ、強い絆を持つグループとして知られています。

これらの歴史的背景を理解することで、各グループの企業文化や経営哲学に対する深い洞察が得られます。

3大財閥のキャラクター

書籍の構成

本書の目次には、以下の内容が収められています。

  • はじめに――教養としての三菱・三井・住友はなぜ必要なのか

  • 第一章 歴史からわかる3グループのキャラクター

  • 第二章 三菱グループ主要各社の立ち位置

  • 第三章 三井グループ主要各社の立ち位置

  • 第四章 住友グループ主要各社の立ち位置

  • 第五章 数字からわかる3グループの現在地

各章では、それぞれのグループに属する主要企業の詳細な解説に加え、時価総額、従業員数、海外売上高比率、大卒初任給、大学別就職者数といった多角的なデータが提示されており、日本経済の中枢を担う企業群の実態を客観的に把握できます。

著者プロフィール

著者の山川清弘氏は、1967年東京都生まれ。1991年に早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、東洋経済新報社に入社。記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など多岐にわたる業界を担当してきました。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て、『株式ウイークリー』編集長および「会社四季報オンライン」編集部編集委員を務めています。共著に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、著書に『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)などがあります。