Mimi Beautyと博報堂、美容界隈の実態調査を共同実施 ―「アクティブ美容垢」を起点とした影響の連鎖とクラスター別戦略を提示―

Mimi Beautyと博報堂が「美容界隈の実態調査」を共同実施

株式会社Mimi Beautyが運営する美容メディア「Mimi Beauty」は、株式会社博報堂の専門組織「生活者発想技術研究所」傘下の「界隈マーケティング研究プロジェクト」と共同で、「美容界隈の実態調査」を実施しました。この調査は、生活者の興味関心を軸に形成される「界隈」の具体的な研究として、「美容」領域に着目したものです。

美容やライフスタイルに関連するアイテムを持つ5人の女性のイラスト

調査概要

本調査は、美容情報に関心のある全国の15歳から44歳の女性を対象に、インターネット調査形式で実施されました。SCR調査14,672サンプル、本調査1,500サンプルを集計し、好きなことに関する意識や情報行動を基にしたクラスター分析が行われました。

  • 調査地域: 全国

  • 調査対象: 15~44歳女性

  • 調査数: SCR調査14,672ss、本調査1,500ss

  • 調査方法: インターネット調査

  • 調査日: 2025年12月19日(金)~2025年12月22日(月)

調査結果の概要:5つのクラスターと「アクティブ美容垢」の役割

クラスター分析の結果、「(1)アクティブ美容垢」「(2)黙々重課金勢」「(3)多趣味なトレンド好き」「(4)ナチュラル美容層」「(5)トレンドフォロワー」の5つのクラスターが抽出されました。

博報堂とMimi Beautyが、美容を含む「好き」への情報行動を軸に女性の美容界隈を5つのクラスターに分類した分析図

対象者の約7割が「美容には『美容界隈』や『美容垢』があると思う」と回答した一方で、自身が「美容垢」であるという自認率が半数を上回ったのは「(1)アクティブ美容垢」のみでした。このことから、美容に興味があるだけでなく、「発信もしている」人が「美容界隈/美容垢」と認識されており、発信力の高い「(1)アクティブ美容垢」が界隈の流行を形成していると推察されます。

「美容界隈」や「美容垢」に関する意識調査のグラフ

各クラスターの概要とアプローチ戦略

調査では、各クラスターの具体的な特徴と、それぞれに有効なアプローチが示されました。

好きなことへの情報感度が高い層へのアプローチについて、3つの消費者セグメント(アクティブ美容垢、黙々重課金勢、多趣味なトレンド好き)を分析し、それぞれに効果的な情報提供やコミュニケーション戦略を提案する図

  • 「(1)アクティブ美容垢」: 複数の界隈に関わり、美容情報や流行の発信源となる中心クラスターです。率直な意見を言いやすい環境の整備や、美容周辺界隈からのアプローチが有効と推察されます。

  • 「(2)黙々重課金勢」: 美容への課金額が最も高いものの、発信・交流意欲は低い層です。SNS情報への不信感が強いため、企業ならではの信頼できる一次情報を届けることがポイントです。

  • 「(3)多趣味なトレンド好き」: 学生が中心でトレンドに敏感であり、身内間での発信・交流が盛んです。身内同士でシェアしたくなる設計や、美容周辺界隈からのアプローチが有効と推察されます。

  • 「(4)ナチュラル美容層」: スキンケアを中心に、一般的な基準を満たすための美容に取り組んでいます。トレンドや最新情報よりも、最低限の対策で安心感が得られるという訴求が有効です。

  • 「(5)トレンドフォロワー」: 広く浅く関心があり、周囲に遅れないように美容にお金をかけています。まずは「(1)アクティブ美容垢」にアプローチし、「流行っている感」を創出することで興味を喚起することが期待されます。

美容界隈における「影響の連鎖」と「マーケティングの鍵」

今回の調査により、美容界隈が熱量の高い層から低い層まで広範なグラデーションを持つ集団であることが明らかになりました。約7割が「界隈」の存在を認める一方で、その一員であるという自認率が半数を上回るのは中心層である「(1)アクティブ美容垢」のみです。これは、美容領域が「純粋な好き」だけでなく、「社会的必要性」によって関心を持たざるを得ない特性を持つためと考えられます。

各クラスターは情報の波及構造を持っており、中心層である「(1)アクティブ美容垢」が発信したトレンドは、情報収集に熱心な若年層((3)多趣味なトレンド好き)を経由し、最終的には自分より詳しい人の意見を参考にする層((4)ナチュラル美容層、(5)トレンドフォロワー)の購買へと波及していく「影響の連鎖」が推察されます。

今後の美容マーケティングにおいては、この多様性を前提としたアプローチが求められます。各クラスターの特徴やインサイトを深く理解することに加え、界隈のハブであり、唯一自認率が半数を上回る「(1)アクティブ美容垢」のインサイトを深く理解し、彼女らを通じて質の高い情報を拡散してもらえる環境を整えることが、市場全体のトレンド形成を左右する重要なポイントとなると見込まれます。

詳細なデータについては、以下のレポートをご参照ください。
https://www.trenders.co.jp/wp-content/uploads/document/mimibeauty/mimi_kaiwai_release_fix.pdf

関連情報

博報堂生活者発想技術研究所
2024年9月に設立された専門組織で、「未来生活者発想」をコンセプトに、生活者発想を推進するための研究開発を行っています。
ウェブサイト: https://hassogiken.jp/

界隈マーケティング研究プロジェクト
生活者が「好き」や興味関心を軸に形成する「界隈」の研究と、それらに対するマーケティング手法の開発を進めるプロジェクトです。2025年12月には推し活・オタ活関連の「界隈」に特化した研究プロジェクト「偏愛会議™」も立ち上げています。

Mimi Beautyについて
「美容でときめく世界を、一緒に」をコンセプトに掲げ、SNSに特化したメディア運営を行っています。美容情報の発信だけでなく、多様な体験を提供することで、ユーザーと共に進化するメディアを目指しています。