SOLIZE Ureka Technologyと鷺宮製作所が自動運転アルゴリズムの限界走行体感シミュレーション技術を共同開発

SOLIZE Ureka Technologyと鷺宮製作所が自動運転アルゴリズムを限界走行まで体感可能なドライビングシミュレーション技術を共同開発

SOLIZE Ureka Technology株式会社と株式会社鷺宮製作所は、自動運転や運転支援機能のアルゴリズムをドライビングシミュレータ上で限界走行まで体感できる技術を共同で開発しました。

この技術は、鷺宮製作所の最新試験設備が集約されたSaginomiya Technical Laboratory(埼玉県狭山市)にて試乗可能です。Saginomiya Technical Laboratoryの詳細はこちらをご覧ください。

ドライビングシミュレーター

SOLIZE Ureka Technologyによる自動運転制御アルゴリズム開発

SOLIZE Ureka Technologyは、自動運転性能を車両レベルで評価できる「自動運転シミュレータ」を2021年に導入し、自動運転制御アルゴリズムの開発を進めてきました。このシミュレータには、交通シナリオ生成ソフトウェア「VI-WorldSim」やリアルタイムコンピュータ「AutoHawk」など、ドライビングシミュレータ分野で実績のあるVI-grade社の技術が活用されています。これにより、目標経路や目標車速の算出、そしてそれを実現するステアリング・アクセル・ブレーキの各操作量の決定といった、自動運転の要となる制御アルゴリズムを効率よく開発することが可能となっています。

また、制御アルゴリズムの性能をわかりやすく伝えるデモコンテンツの開発も進められており、市街地・高速道路から車両の限界性能が試されるレーストラックまで、さまざまなデモコンテンツが用意されています。自動運転に関するSOLIZE Ureka Technologyのサービスはこちらで確認できます。

共同開発の背景

鷺宮製作所は、試験装置の総合メーカーとして自動車業界で幅広く事業を展開しています。2012年からはドライビングシミュレータ分野に参入し、ミドルサイズながら多様な走行シーンをバランスよく再現できるモーションプラットフォームDiM(Driver-in-Motion®)を開発し、国内外のOEM、サプライヤー、研究機関に多数納入してきました。ドライビングシミュレータ DiMの詳細はこちらをご覧ください。

SOLIZE Ureka Technologyが昨年から協業を開始したVI-grade社のドライビングシミュレータにおいては、鷺宮製作所がモーションプラットフォームサプライヤーとして長年の取引実績があります。DiM300は、限界走行を含む車両運動性能の評価や自動運転機能の検証までを想定した、DiMシリーズの最新版です。

SOLIZE Ureka Technologyは、自社開発の制御アルゴリズムをDiM300上で動作させることで、自動運転時の卓越した安定性やアシスト機能がもたらす運転の容易さを、よりリアルに体感できると考えました。一方、鷺宮製作所は、DiM300の高い性能を顧客に理解してもらうためには、レーストラックにおける限界走行を題材としたSOLIZE Ureka Technologyの自動運転シミュレーションが最適なコンテンツであると判断し、本共同開発に至りました。SOLIZE Ureka TechnologyとVI-gradeの協業開始に関する情報はこちらで確認できます。

SAGInoMIYA Technical Laboratoryのドライビングシミュレーター

開発内容

本開発では、カナダ最長のレーストラックであるCalabogie Motorsports Park(公式サイト)を題材としました。モーションプラットフォームは、走行時の車両の並進運動や回転運動を再現し、ドライバーは実際の運転と同様の加速度を感じながら操作を行います。

SOLIZE Ureka Technologyは、モーションから得られる加速度がドライバーの操作に与える影響に着目し、主にステアリング制御アルゴリズムを最適化しました。操舵力やアシスト機能の介入タイミングなどを見直し、より安心感のある挙動を実現しています。さらに、自動運転やアシスト機能の作動状況をドライバーに伝えるHMIについても、DiM300に合わせた再設計が行われました。

一方、鷺宮製作所は、自社のモーションキューイングアルゴリズムを最適化しました。高速かつ大きな加減速度が連続して発生する厳しいシミュレーション条件に対応し、DiM300が持つ大きな可動域と高い応答性を最大限に引き出しています。さらに、SOLIZE Ureka Technologyのアシスト機能の一つであるドリフト走行では、コーナリング中の車両の横すべりをドライバーがリアルに感じられるモーションが実現されました。

自動運転シミュレーションシステムの概要図

開発の成果と今後の展望

本共同開発により、レーストラックにおける限界走行について、自動運転、手動運転、アシストの3つのモードを、鷺宮製作所のDiM300上で体感できるシミュレーション技術が確立されました。

SOLIZE Ureka Technologyの制御アルゴリズムは、SOLIZE Ureka Technology本社、Saginomiya Technical Laboratory、VI-grade SimCenter Tokyo(東京都江東区)の3拠点にて体験可能となりました。

高度な自動運転や限界走行を含む車両運動性能の開発においては、「ドライバーがどのように感じるか」を検証する必要がある課題が多く、ドライビングシミュレータは非常に有効な手段であると考えられます。

今後両社は、本共同開発で得た技術やノウハウを活用し、これらの開発に関わる多くの顧客に新しい価値やサービスを提供していく予定です。

「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」での展示

SOLIZE Ureka Technologyおよび鷺宮製作所は、2026年5月27日(水)から29日(金)にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA」に出展し、両社展示ブースにて本共同開発成果のデモンストレーションを行います。

<出展ブース番号>

  • SOLIZE Ureka Technology:パシフィコ横浜 展示ホール No.229

  • 鷺宮製作所:パシフィコ横浜 展示ホール No.197

SOLIZEの展示ブース

当日は、報道関係者を対象とした優先試乗枠および個別取材対応が実施されます。今回の共同開発と同一の制御アルゴリズムを搭載した自動運転シミュレータを操作する試乗体験のほか、開発担当者へのインタビュー、撮影、素材提供も可能です。混雑回避およびスムーズな案内のため、希望される方は5月22日(金)までに担当者まで連絡することが推奨されています。