「ワイヤレスジャパン 2026」にてeSIM Tech Partner「LibeSIM」が出展、最新技術を公開

eSIM技術の現状とLibeSIMの役割

GSMAが策定したIoT向けeSIM規格「SGP.32」は、IoTデバイスのeSIMプロファイルを遠隔から一括管理できる次世代の標準技術です。物理SIM配布のリードタイムやキッティングコスト、現地作業を伴うプロファイル切替といった運用課題の解決策として、世界的に普及が進んでいます。

国内においても、ローカル5G、産業IoT、コネクテッドカー、スマートメーターなど、大規模かつ広域にデバイスが分散する用途を中心に、eIMの導入検討が急速に進んでいます。しかし、SGP.31/SGP.32は比較的新しい規格であり、国内では実機検証環境や技術ナレッジが限られているのが現状です。

コモン・クリエーション株式会社は、2026年3月にeSIM Tech Partner「LibeSIM」の正式サービスを開始し、2026年2月時点においてGSMA SGP.32準拠のeIM(eSIM IoT Remote Manager)を提供する国内企業として初の事業者であるとされています。同社は、端末ベンダー、SIer、通信事業者、各業界企業との共同検証を通じて、「実装に近い形での」eIM活用シナリオを本展示会でデモと提携端末の実機展示の両面から紹介します。

「ワイヤレスジャパン 2026」出展概要

項目 内容
展示会名 ワイヤレスジャパン×ワイヤレス・テクノロジー・パーク 2026
会期 2026年5月27日(水)~29日(金) 10:00~18:00(最終日のみ17:00まで)
会場 東京ビッグサイト 西3・4ホール
小間番号 W-25
出展ブランド eSIM Tech Partner「LibeSIM」
入場料 無料(事前登録制)
主催 株式会社リックテレコム

展示の見どころ

1. GNSS位置情報を基にしたeIMによる回線切替デモ

ローカル5Gの自営網と公衆網を行き来するIoTデバイスを想定し、デバイスの位置情報(GPS等のGNSS情報)に応じて、eIMから自動的にeSIMプロファイルを切り替えるシナリオがデモで紹介されます。デバイスへの物理的なアクセスを必要とせず、施設内では自営網(ローカル5G/sXGP)、施設外ではキャリアの公衆網へとシームレスに切り替わる挙動を、管理ダッシュボード上の操作と実機の通信状態の双方から確認できます。

eIMによる回線切替 (ジオフェンス設定例)

自動運転バス、スマートメーター、屋外IoTセンサー、産業用ゲートウェイなど、移動・広域分散・電源制約のある用途で課題となる「現地作業を伴うプロファイル変更」を、いかに遠隔運用に置き換えていけるかを体験できる展示です。

2. SM-DP+によるeSIMオンデマンド発行デモ

LibeSIMのSM-DP+を用いて、管理ダッシュボードからの操作で、コンシューマー端末(iPhone/Android)向けにeSIMプロファイルをQRコード経由で即時発行する流れが実機で紹介されます。ITU(国際電気通信連合)よりIIN(発行者識別番号)の割り当てを受けており、ICCIDの自動発番からeSIMプロファイルの発行・配布までを一気通貫で提供できる体制を整えています。

3. 提携端末ベンダー各社の実機展示

2026年4月に提供を開始した「SGP.32 eIM PoCパートナーシップ プログラム」を通じて協業を進める端末ベンダー各社の対応端末が、実機で展示されます。産業用ルーター、モバイルルーター、IoTゲートウェイなど、各業界のユースケースに即した端末ラインナップが揃えられ、eIM連携の実装可能性を確認できます。

4. MVNO回線 × SIMアプレットによる「GPS不要の位置情報取得」体験

同社のMVNO回線と、基地局情報(簡易位置情報)を取得するSIMアプレットを組み合わせ、屋内・地下・トンネルなどGPSが捕捉しにくい環境でも位置情報を安定して取得できる仕組みが、トラベルeSIMの形式で体験できます。観光ソリューションやレンタル機器の所在管理、IoTデバイスのデバイス認証など、SIMアプレットならではの応用例もあわせて紹介されます。

出展者セミナー

WJ&WTP 2026 出展者セミナーにおいて、コモン・クリエーション株式会社 LibeSIM 事業責任者 山本 真基氏が登壇し、SGP.32時代のIoT接続管理の最前線について解説します。

項目 内容
セッションID B2-3
セミナー名 【SGP.32時代のIoT接続管理】eIMによるeSIMプロファイルのリモート運用と自動化
日時 2026年5月28日(木)14:10~14:30
会場 東京ビッグサイト WJWTPセミナー会場B
登壇者 コモン・クリエーション株式会社 LibeSIM 事業責任者 山本 真基

講演概要

IoTデバイスが長期運用・マルチキャリア対応を前提とする現在、物理SIMの差し替えや個別キッティングは運用コストの増大と在庫リスクをもたらしています。2023年にGSMAが策定したIoT向けeSIM規格「SGP.32」は、eSIMのリモート管理手順を標準化し、IoTデバイスのeSIMプロファイルを一元管理できる新たな運用モデルを確立しました。

本講演では、SGP.32およびeSIMエコシステムのアーキテクチャ全体像を解説し、SM-DP+とeIMの責務分担、IPAdとIPAeの実装上の差異について具体的に整理します。さらに、実運用で効果の大きいユースケースとして、出荷先に応じたプロファイルの動的キッティングと、位置情報を活用したマルチキャリア回線の動的切替を、実端末での検証結果とあわせて紹介されます。

LibeSIMの提供サービス

ブースでは、以下の4つのサービスがワンストップで紹介されます。

1. 【国内初】SGP.31/32準拠 eIM

国内初となる、GSMA SGP.31/32準拠のeIM(eSIM IoT Remote Manager)です。eIMからIoTデバイスのeSIMプロファイルを遠隔でインストール・切替・管理でき、大量のIoTデバイスを一括管理し、現地作業なしで通信キャリアの変更が可能です。

IoTリモート管理 (eIM) の概念図

2. eSIM発行・管理(SM-DP+)

大手キャリアと比較して初期費用を抑え、最短1週間でeSIMを発行できます。アクティベーションコード、メール、API経由での配布に対応し、ローカル5G、sXGP、iPhoneを含む幅広い端末をサポート。小ロットからのeSIM発行を実現します。

3. MVNO回線 × SIMアプレット

MVNO回線とSIMアプレットを組み合わせ、通信に付加価値を実装します。GPS不要の位置情報取得やセキュリティ機能など、SIMカード上で動作するアプレットにより、デバイスに依存しない独自のサービスを実現します。

4. R&D・技術支援

SIMアプレット開発、API設計・システム連携、eUICCの調達支援、eIM導入支援など、ソフトウェア開発で培われたシステム設計力と通信技術の専門知見を持つチームが、顧客の要件に合わせて最適なeSIM環境を設計します。

事業責任者のコメント

コモン・クリエーション株式会社 LibeSIM 事業責任者 山本 真基氏は、「2026年は、SGP.32が国内において本格的に普及するターニングポイントだと考えています。当社は3月の正式サービス開始以降、産業用5G端末・モバイルルーターなどの提携端末ベンダー様、ならびにSIer様・通信事業者様と、SGP.32準拠 eIMの実機検証を急ピッチで進めてまいりました。」と述べています。

また、「WJ&WTP 2026では、それらの取り組みを通じて積み上げてきたeIMの実装シナリオを、GNSS連動の回線切替ライブデモや、提携端末の実機展示として、来場者の皆さまに『触って・見て』体感いただける形でお届けいたします。5月28日(木)には、『SGP.32時代のIoT接続管理』をテーマに登壇し、SM-DP+・eIM・eUICC・IPAといった複数コンポーネントの責務分担や、動的キッティング・マルチキャリア回線の動的切替などの実装ユースケースについて、検証結果をふまえてお話しいたします。eSIMの発行から、MVNO回線、SIMアプレット、eIMによる遠隔管理まで、フルスタックでご相談を承れる場としてご活用いただければ幸いです。」とコメントしています。

LibeSIMおよびコモン・クリエーション株式会社について

LibeSIM

LibeSIMは、eSIMに関わるすべてをフルスタックで提供するeSIM Tech Partnerです。eSIMプロファイルの発行(SM-DP+)、SGP.32準拠のeIM(IoTリモート管理)、自社MVNO回線とSIMアプレットのワンパッケージ提供、R&D・技術支援の4つのサービスを通じて、PoCから商用展開まで一貫した技術支援を行います。

コモン・クリエーション株式会社

会社名 コモン・クリエーション株式会社
所在地 【本社】 〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名2丁目6-11 Fukuoka Growth Next SO-10号 【関東事業所】 〒330-0854 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1丁目398-1 アドグレイス大宮 7F 752号室
設立 2020年10月
代表者 代表取締役 牟田 和貴
資本金 320万円
従業員数 12名(2026年5月現在)
事業内容 IoT・SIMエンジニアリング事業、eSIMプラットフォーム事業、MVNO事業、ソフトウェア開発事業
URL https://common-creation.com/