網膜画像診断装置市場、2035年までに36億米ドル規模へ成長予測 - SDKI Analytics調査

網膜画像診断装置市場、2035年までに36億米ドル規模へ成長予測

SDKI Analyticsの調査により、網膜画像診断装置市場が2025年の約19億米ドルから2035年には約36億米ドルへと大幅に拡大するとの予測が発表されました。この市場は、予測期間中に年平均成長率(CAGR)約6.9%で成長する態勢が整っています。

網膜画像診断装置市場の成長予測

市場成長の背景と要因

網膜画像診断装置市場の拡大は、糖尿病網膜症(DR)、加齢黄斑変性(AMD)、緑内障といった網膜疾患の世界的な有病率の上昇が主な要因です。糖尿病患者の急増、高齢化の進行、高血圧症の増加が網膜疾患による医療負担を増大させており、早期診断用画像診断ツールの需要を押し上げています。米国疾病予防管理センター(CDC)のデータでは、現在米国では3百万人以上が緑内障を患っており、その数は2050年までに6.3百万人に達すると予測されています。

市場の課題

一方で、網膜画像診断装置自体の高額な導入コストや運用コスト、さらに継続的な保守ソフトウェア更新にかかる費用が、市場全体の成長を抑制する要因となる可能性が指摘されています。

最新の市場動向

網膜画像診断装置市場では、近年いくつかの製品開発が見られます。

  • 2025年7月、Optomed USAは次世代型ハンドヘルド眼底カメラ「Optomed Lumo」の発売を発表し、網膜画像診断の適用範囲をあらゆる医療現場へと拡大しました。

  • 2023年2月、Clairvo Technologies Co., Ltd.は、網膜画像診断装置「Ryanscope」および画像解析ソフトウェア「Julie Eye」の日本国内での販売を開始しました。

市場セグメンテーションと地域分析

SDKI Analyticsの調査では、市場はアプリケーション別に糖尿病網膜症スクリーニング、緑内障の検出、AMD(加齢黄斑変性)の経過観察、一般眼科検査に分割されています。この中でも、糖尿病網膜症スクリーニングの分野は、世界的な糖尿病有病率の上昇や早期発見への意識の高まりを背景に、予測期間中において55%の市場シェアを占めると見込まれています。

地域別では、アジア太平洋地域が予測期間中に9%という最も速い成長率を記録すると予想されています。これは、糖尿病患者数の多さ、網膜疾患の負担増大、急速な医療インフラ整備、携帯型およびAI搭載型デバイスの普及、政府主導のスクリーニングプログラムが市場成長を後押ししているためです。

日本では、加齢黄斑変性症と緑内障の罹患率の高さに加え、高度な画像診断技術の普及拡大、充実した医療制度と償還制度が市場成長を支える要因となっています。

主要プレーヤー

世界の網膜画像診断装置市場における主要なプレーヤーは以下の通りです。

  • Carl Zeiss Meditec AG

  • Alcon

  • Optovue (Visionix)

  • Optomed Oy

  • Clarity Medical Systems

日本市場のトップ5プレーヤーは以下の通りです。

  • Canon Medical Systems

  • Nidek Co., Ltd.

  • Topcon Corporation

  • Kowa Company, Ltd.

  • Tomey Corporation

レポート詳細

本調査レポートの詳細は、以下のリンクからご確認いただけます。