モバイルバッテリー火災事故増加に対応、MCPCが業界横断の「安全性・品質ガイドライン」を策定
モバイルバッテリーの安全性向上を目指す新ガイドライン
モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)は、モバイルバッテリーに起因する発火・火災事故の増加に対応するため、「モバイルバッテリー安全性・品質ガイドライン」を策定しました。このガイドラインは、製品の安全性および品質向上を目的とした業界横断的な指針として位置づけられています。
策定の背景
東京消防庁の公表資料によると、モバイルバッテリーによる火災事故は年々増加傾向にあり、直近では過去最多水準に達しています。

この背景には、インターネット通販などを通じた製品流通の多様化や、製造・品質管理体制が不透明な製品の存在が指摘されています。法令遵守の確認だけでは捉えきれない製造プロセスの継続的管理や、事故発生時のアフターサービス対応体制の重要性が高まっていることから、MCPCは専門家メンバーによる検討を重ね、本ガイドラインの策定に至りました。
参考資料:
不適切な製品例として、PSEマークの欠如、電極の巻きずれ、内部の導線が絡みショートの原因となるものなどが挙げられています。



ガイドラインの概要
本ガイドラインでは、モバイルバッテリーに内蔵されるリチウムイオン電池の製造品質向上に重点を置いています。具体的には、サプライヤーへの管理強化、トレーサビリティの強化、X線検査による確認などが含まれます。また、バッテリーベンダーのアフターサービス体制として、お客様問い合わせ窓口の設置有無なども策定項目となっています。

本ガイドラインの策定にあたっては、経済産業省 産業保安・安全グループ製品安全課と随時意見交換や相談が行われ、2026年3月19日の同省製品安全小委員会でも紹介されました。

今後の予定
MCPCでは、本ガイドラインに基づく評価方法や運用の具体化について検討を進める予定です。詳細については、準備が整い次第改めて発表されるとのことです。なお、本ガイドラインおよび将来的に検討される認証制度は、法令に基づく認証や第三者認証を代替するものではなく、特定の製品の安全性や事故防止を保証するものではありません。
MCPCについて
MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)は、1997年に発足した任意業界団体です。モバイルコンピューティングの普及促進を目的とし、スマートフォン等のUSB充電インタフェース安全設計ガイドラインの策定や、「IoTシステム技術検定」などの普及活動を通じて、モバイル、IoT/AIの普及拡大に貢献しています。
MCPC公式サイト:https://www.mcpc-jp.org/
お問い合わせに関するお願い
本件に関する質問はメールにて受け付けていますが、個別の回答は行っておらず、内容に応じてFAQにて回答が掲載されます。
FAQ URL:https://www.mcpc-jp.org/pdf/MBGL_FAQ_2604.pdf
問い合わせ状況に応じて、後日説明会が開催される可能性があり、開催する場合は詳細が決まり次第、FAQなどで案内される予定です。


