マクニカ、国内モビリティ領域向けにRTI Connext DDS製品の提供を開始
マクニカが次世代モビリティ開発を支援、RTI Connext DDS製品の提供を開始
株式会社マクニカは、リアルタイム通信技術の分野をリードするReal-Time Innovations, Inc.(以下、RTI)と国内代理店契約を締結し、リアルタイム分散通信ミドルウェア「RTI Connext DDS製品」の国内モビリティ領域向け提供を開始しました。この製品は、SDV(Software Defined Vehicle)、自動運転、ADAS(Advanced Driver Assistance System)といった次世代車載システムの大規模データ通信基盤として活用されており、「リアルタイム性」「高信頼性」「安全性」「拡張性」を兼ね備えています。マクニカは、独自のエンジニアリングサポートとフルフィルメント力により、次世代モビリティ開発の加速に貢献していくと述べています。

背景にある課題
従来の車載開発は、特定のハードウェアに強く依存するウォーターフォール型の開発スタイルが主流であり、開発効率の向上やソフトウェアの拡張性に制約がありました。新しいアプリケーション機能の開発や導入には、厳密なウォーターフォール開発プロセスを経て長期の開発期間を要するため、将来の市場ニーズを不確実な状況で予測しながら開発を進める必要がありました。
また、モビリティ領域の車載システムでは、ADASや自動運転機能の高度化に伴い、センサーやECU、高性能コンピュータ間で膨大なデータをリアルタイムに処理する要求が高まっています。従来の車載アーキテクチャでは、低遅延通信や柔軟な機能追加が困難であることに加え、量産後のOTA(Over The Air)アップデートや、複雑化する安全規格(ISO 26262)への対応も課題となっています。
モビリティ領域におけるSDV開発とRTIの役割
RTIは、30年以上の市場導入実績と200万台を超える量産車両への搭載実績を持ち、世界のDDS市場で70%以上のシェアを誇る信頼性の高いベンダーです。RTIが提供するDDS技術は、車載(乗用車・商用車・建機重機)、医療、交通、エネルギー、防衛、スマートシティなど、社会インフラを支える基盤として世界中で活用されています。
RTI Connext DDS製品は、ソフトウェアとハードウェアのデカップリングを実現し、ソフトウェア資産の拡張性・流用性を大幅に向上させます。また、QoS(Quality of Service)機能やセキュリティ機能により、開発コストの削減、開発期間の短縮、継続的なOTAアップデートを可能にし、市場競争力強化に貢献します。
マクニカによる独自トータルサポート
マクニカは、技術商社として車載市場向けに半導体やソフトウェアの提供、開発支援、サポートに長年携わってきました。この過程で培われたエンジニアの技術力と、車載半導体、リアルタイムOS、ミドルウェア、開発環境までを一貫して提供するフルフィルメント力を活かし、RTI Connext DDS製品の導入検討から量産までを一気通貫でサポートします。
RTI Connext DDS製品は、以下の用途で活用が期待されています。
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自動車のE/Eアーキテクチャ進化(ゾーンアーキテクチャ、セントラルアーキテクチャへのシフト)
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SDV開発
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Vehicle OS開発
これらの活用により、自動車の電気・電子構成(E/Eアーキテクチャ)が変革され、車両販売後も車載ソフトウェアの追加・変更が容易になります。これにより、車両の商品価値を販売開始後も継続的に高めることが可能となります。
RTI Connext DDS 製品ツール
RTI Connext DDS製品には、開発を支援する様々なツールが含まれています。
① Admin Console
DDSシステム全体の可視化、監視、管理を可能にするツールです。
② System Designer
GUIベースでDDSシステムの設計・構成が可能なツールです。

③ Code Generator (rtiddsgen)
IDLやXMLで定義したデータ型から、各言語のサポートコードを自動生成するツールです。

④ Connext AI
RTIの膨大なドキュメント、トレーニング、実例、データモデル、専門知識を学習したAIアシスタントです。

⑤ RTI Perftest
Connext DDSアプリケーションのスループットやレイテンシなどのパフォーマンスを測定するツールです。

用語解説
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DDS(Data Distribution Service):Object Management Group(OMG)が提供する、分散システム向けの通信ミドルウェア国際標準規格です。
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SDV(Software Defined Vehicle):車両の機能や価値が、ハードウェアではなくソフトウェアの更新によって定義・進化する自動車を指します。
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ADAS(Advanced Driver Assistance System):自動車の安全性と快適性を向上させるために、運転者を支援する電子制御技術の総称です。
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OTA(Over The Air)アップデート:スマートフォンや自動車、IoT機器などのデバイスのソフトウェアやファームウェアを、Wi-Fiや携帯電話回線などの無線通信を利用して遠隔から更新する技術です。
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ISO 26262:自動車の電気・電子システムにおける機能安全を確保するための国際規格で、設計・開発から製造、運用、廃棄までのライフサイクル全体に適用されます。
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デカップリング:システムやソフトウェアの構成要素同士の依存関係を減らし、それぞれを独立して設計・開発・運用できるようにする考え方や手法です。
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QoS(Quality of Service):ネットワーク上で通信の品質(速度、遅延、安定性など)を保証するための技術や仕組みの総称です。
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Vehicle OS:クルマ全体を動かすための基本ソフトウェアで、車内の様々な機能を管理し、ソフトウェアの更新や新機能追加を可能にするSDVを支える中核技術です。
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GUI(Graphical User Interface):視覚的な画面操作でシステム設定や管理が可能な方式です。
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スループット:ネットワークやシステムが単位時間に実際に処理・転送できるデータ量を示す性能指標です。
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レイテンシ:システムやネットワークで、データ処理・通信に要する遅延時間を示す性能指標です。
製品に関する詳細情報
製品の詳細については、以下のウェブサイトをご参照ください。
https://www.macnica.co.jp/business/maas/products/148811/
製品に関するお問い合わせは、株式会社マクニカ モビリティソリューション事業部までご連絡ください。
TEL:045-470-9118
E-mail:auto-solution@macnica.co.jp
Real-Time Innovations, Inc.について
RTIは、リアルタイム通信技術のリーディングカンパニーとして、DDS技術を通じてモビリティ、医療、交通、エネルギー、防衛、スマートシティなど幅広い分野で貢献しています。主力製品「RTI Connext」は、ソフトウェアとハードウェアの分離による開発効率化、大容量データのリアルタイム処理、豊富なQoS・セキュリティ機能を特長としています。
RTIは30年以上の市場導入実績と200万台を超える量産車両への搭載実績を持ち、世界DDS市場で70%超のシェアを誇ります。ISO26262 ASIL-Dにも対応し、自動車業界をはじめとする多様な分野で利用可能な製品を提供しています。
株式会社マクニカについて
マクニカは、半導体、サイバーセキュリティを核に、最新テクノロジーをトータルに取り扱うサービス・ソリューションカンパニーです。世界28か国/地域91拠点で事業を展開し、50年以上の歴史で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AI、IoT、自動運転などの最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けています。
マクニカに関する詳細情報は、以下のウェブサイトをご参照ください。


